XBRL誕生と発展史

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世界における主なできごと-3

2010年1月 XBRL InternationalのBest Practice Boardの議長として、富士通総研の小泉誠氏が選任されました。
2010年3月10日~11日 「第1回XBRLアジアワークショップ」が東京・日本銀行にて開催され、アジア各地の参加者が初めて一堂に会し、各国におけるXBRLプロジェクトの進捗状況、様々な技術的課題についての意見交換などが行われました。
2010年4月20日~22日 「第20回XBRL国際会議」がイタリア・ローマにおいて「XBRL: linking Business, Public Regulators & Citizen」というテーマの下に開催され、全世界から約200名が参加しました。当初300名以上の参加が見込まれていたものの、折からのアイスランドにおける火山噴火の影響から、欧州全域の交通機関が混乱に陥り、多くのメンバーが来場不能になりました。このため、本会議で審議が予定されていた多くの案件が宙に浮き、結論が延期されましたが、はるばるポーランドから車を飛ばしたり、列車を乗り継いだりして多くの仲間が集まるなど、“不屈のXBRL“を改めて示すなど、危機の中にあって意義深い大会となりました。
2010年4月23日 前記国際会議に続いて、第12回 European Banking Supervisors XBRL Workshopがイタリア中央銀行を会場として開催されました。このワークショップは、スペイン中央銀行が中心になり、欧州各国を持ち回りで、年に2回程度のペースで開催されてきたものです。欧州の中央銀行では、XBRLによる域内共通の監督データ徴求スキームとして、COREP(BaselⅡレポート)、FINREP(その他一般的なモニタリングデータ用レポート)を開発、普及に努めてきましたが、今次会合では、今後、欧州における各種金融統計データについても共通フォーマット化が進められないか、という問題提起がなされ、検討を進めていくこととなりました。
2010年5月24日~25日 臨時ISC,BODミーティングがベルギー・ブリュッセルにて開催されました。これは、先の第20回国際会議で検討できなかった重要事項の審議、決定のために開催されたもので、日本からはISCメンバーの富士通総研小泉氏、日本公認会計士協会大和田氏、日本銀行和田氏らが出席しました。
2010年10月19日~21日 「第21回XBRL世界会議」が中国・北京において「One Language, Common Vision: Role of XBRL Technology in the Post-Crisis Era」というテーマの下に開催され、全世界20カ国以上、合計600名(うち240名が海外からの参加者)を越える参加者が集まり、世界大会史上最大規模となりました。大会の冒頭、中国の標準タクソノミの正式リリースが公表されたほか、IFRS、アシュアランス(会計内容の正当性保証)、レギュレーター(監督当局)、ソリューション、アカデミック、テクノロジー等のトラックセッションの他、中国の国内大会も平行して開催されるなど、盛沢山の内容となりました。
2011年2月17日~18日 「第2回XBRL アジアワークショップ」がインド・ムンバイにて開催され、アジア各国、欧米などからの参加者が密接な情報交換を行ったほか、XBRLインドの国内大会とも連携し、同国におけるXBRLの普及に向け、活発な情報発信を行いました。
2011年5月17日~19日 「第22回XBRL世界会議」がベルギー・ブリュッセルにおいて「Sharing Economic Information in a Global World: the XBRL Contribution」というテーマの下に開催され、ESMA(欧州証券市場監督局)、ベルギー中央銀行、オランダ政府SBRプロジェクトなど、欧州での取り組みがグローバルに発信されました。
2011年10月25日~27日 「第23回XBRL世界会議」がカナダ・モントリオールにおいて「Enhancing Business Performance」というテーマの下に開催され、カナダでのXBRL適用のロードマップ、米国SECのアップデートなど北米のXBRL適用状況が紹介された他、UAEの企業開示におけるXBRL適用の取り組みが紹介されるなど、XBRLの適用が着実に拡大していることを印象づける大会でした。
2012年3月20日~22日 「第24回XBRL世界会議」がアラブ首長国連邦・アブダビにおいて「Transparency: with Available, Reliable, Comparable and Re-usable Data」というテーマの下に開催されました。今大会はアラブ諸国初のXBRL国際会議開催となっただけでなく、気候変動報告等の非財務でのXBRL適用やXBRLデータの利用に関する取り組みの紹介が多くなされた大会となりました。
2012年5月10日 「第3回XBRLアジア・ラウンドテーブル」(従来のXBRLアジアワークショップから名称を変更)がシンガポールにおいて開催されました。
2012年11月6日~8日 「第25回XBRL世界会議」が横浜において「To the next level of business reporting and beyond」というテーマの下に開催され海外25カ国より約130人が来日し、日本からの参加者と合わせて約320人が参加しました。今大会では日本でのXBRL適用に関する取り組みに加え、大規模XBRLデータ処理の際の検討事項等、XBRL適用における最新の課題が提起されました。
2013年4月16日~18日 「第26回XBRL 国際会議」がアイルランド・ダブリンにおいて「Still Haven’t Found What You’re Looking For? – Harness The Power Of Joined Up Business Reporting」というテーマの下に開催されました。今大会では、政府全体での報告フォーマットの標準化の取り組みであるSBRや法人税申告でのXBRL適用国の増加、非財務分野でのXBRL適用の広がり、データ利用手段・方法論の増加・進化が確認された大会となりました。
2013年5月19日 「第1回XBRL GCCワークショップ」がアラブ首長国連邦・ドバイにて開催されました。本会議では、GCC(湾岸協力会議、メンバーはアラブ首長国連邦・バーレーン・クウェート・オマーン・カタール・サウジアラビアの6カ国)加盟国の金融、資本市場監督当局者が集い、初めて開催されたXBRLの地域ワークショップです。XIIからCEO Tony FragnitoとBoD Member、XBRL Asia Roundtable Chairの和田芳明氏が出席し、XBRLの普及に向けたプレゼンを実施しました。
2013年5月23日 「第4回XBRLアジア・ラウンドテーブル」が中国・蘇州で開催され、XBRL Japanから高木勇三会長、Mercury and Earthの小泉氏が参加しました。本会議では、XBRL Asia (仮称)の組成とアジア諸国でのXBRL普及に向けた地域での取り組みの実施について共同声明が出されました。
2014年6月9日~11日 「第27回XBRL国際会議」が米国・フロリダにおいて開催されました。今大会では、アジア地域を初めとするXBRLの途上国での適用、オープンデータにおけるXBRLの関連性、複数の政府機関が共同でXBRLを導入するSBRや米国政府内でのXBRL適用が確認された大会となりました。
2015年8月19日~20日 「第5回アジア・ラウンドテーブル」がインドネシア・ジャカルタで開催されXBRL JapanからNTTデータ和田氏、Mercury and Earthの小泉氏が参加しました。本会議では、XBRLのアジア諸国での普及状況や各国での取り組みが紹介されました。
2015年9月8日~10日 「第28回XBRL国際会議」がデンマーク・コペンハーゲンにおいて「Business Reporting 360°」というテーマの下に開催されました。

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