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XBRLの仕様・規約
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XBRL GLは、財務活動の報告に必要な詳細情報を持ち、制度の異なる多様な財務報告書の形式とは独立して内部報告用に記録します。このことからXBRL GLで記録されたデータにより、会計監査、予算立案、外部報告などの目的に応じた財務情報を作成することができます。
例えば、外部報告用の科目を、XBRL GLの集計先として定義した場合、計算書類に記載する科目の数値がどのGLデータから集計されるか分かります。こうして対応関係を用途別に定義することで、多様な財務報告の数値それぞれが、どのような内訳から構成されているのか参照出来るようになります。
図3.で示すように、既存の財務会計パッケージ(ERPパッケージ)に蓄積された日々の取引データと財務報告インスタンスそれの集計先である財務報告情報に対応関係が定義されているため、財務報告の科目から、より詳細な情報へのドリルダウンが可能となります。
このように、財務報告の科目とその内訳である詳細情報とを関連付けて表示できるので、XBRL GLは、連結決算や会計監査、財務・経営分析作業を効率化する有効な手段として活用できます。
図3. XBRL GLと財務報告の連携利用
XBRL GLは、XBRL仕様に基づいており、項目間の関係を含めた詳細な企業取引情報をタクソノミ文書とインスタンス文書で表現できます。内部報告における標準的なデータ仕様を提供しており、多様な業務システムの情報を共通の表現に変換することが可能となります。こうすることで、データ源とその利用アプリケーションを個別に連携させる従来の複雑なNxMの対応関係を単純なN+Mの関係に変更することが可能です。
こうしたデータアーキテクチャを利用し、M&Aなどの事業モデルの変化に即応して、様々なシステムからの情報連携を可能にする拡張性や、事業活動の統一的なモニタリングによる迅速な経営判断が可能となります。
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