コンソーシアム活動のメリット
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二つ目の重要なモチベーションは、XBRLがグローバルな活動である点だ。
XBRLには、各国毎にXBRLJapanと同様の普及促進組織が存在し、その進捗やベストプラクティスを共有するための国際会議が年に二度開催されている。
その会議に参加すれば、XBRLの全てを感じることが出来る。なぜならそこには、XBRLの考案者をはじめとする、コンソーシアム精神を分かち合うことができる同じ悩みを抱えた同胞がいるからだ。そこに行き、感じ、話す。その瞬間に、自分の仲間が世界中にいることが実感できるはずだ。
ここで得た情報、先進的な事例は日本に帰ってからの行動の糧になり、そこで得た人脈はやがて自社製品の販路になる。(以下は実際に筆者が聞いた参加者の声である)
「日本に戻ってから国際大会の模様をグローバル企業にプレゼンしてきた。今まで国内の活動ばかりしていた自分には、考えられないことだ」
「僕が作ったXBRL製品は、世界中から注文が来るようになった」
XBRLコンソーシアムは、バーチャルなグローバル企業なのである。
我々は、日本でXBRL活動をおこなうことによって、グローバルな商慣習や意思決定の流れに自然と親しむようになる。そして、やがて、気づくことになる。「グローバル化とは、どこかの誰かが実現させることではなく、自分自身がグローバルな視点で考え、行動することだったのだな」と。
グローバルコンソーシアムへの参加は、自分自身がグローバル化するための最短の方法である。さらに、不思議な連帯感が日本人同士に芽生える。「日本人として外国の連中には負けられない」今まで、ナショナルフラッグを背負って仕事をしたことなどなかった人たちでさえ、まるでオリンピックに出場したかのように、目の色を変えて「日本のXBRLのあるべき姿」を熱っぽく語り始めるのである。
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