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XBRLとWebサービスを用いた与信情報サプライチェーン実証実験(2004年6月)

東京工業大学、株式会社東芝、株式会社 東京商工リサーチ、富士通株式会社はXBRLとXML Webサービスを活用した「与信情報サプライチェーン」の実証実験システムを共同開発し、東工大のWebサイト(http://www.craft.titech.ac.jp)で公開しました。
与信情報サプライチェーンとは、取引先企業の与信管理に必要な財務情報の「提供」、「加工」、「評価」といった専門サプライヤーが提供するサービスと、ユーザ企業の与信管理システムをインターネットを介して直接結びつける仕組みです。本実証実験では、財務情報はXBRLを用いて記述し、各サービスはXML Webサービスとして提供しました。情報の標準インターフェイス(XBRL)と通信の標準インターフェイス(XML Webサービス)を用いることにより、ユーザ企業は各サービスを必要に応じて連携させた高度な与信管理システムを容易に構築することができます。

本実証実験において提供されているXML Web サービスは下記の3つです。

  1. (1)XBRLによる財務情報の提供(東京商工リサーチ):XBRLで記述された企業の財務情報を取得できるXML Webサービス。
  2. (2)XBRL財務情報の加工(富士通):XBRLのタクソノミとインスタンスから様々な加工情報を生成するサービス。具体的には、指定された表示形式への変換サービス、簡易経営分析サービス等を提供。
  3. (3)信用リスク評価(東芝):企業の財務情報から倒産確率等の企業の信用リスク分析を行うサービス。コアとなる信用リスク評価エンジンには、「CRAFTスコアリング法」に基づき東京商工リサーチの財務情報データベースを原材料として構築したモデルを採用。

本実験では、各サービスを提供する企業は各1社ですが、今後は複数の企業が同じ領域のサービスを提供し、ユーザが最適なサービスを選択できる「開放型」の与信情報サプライチェーンの実証実験をXBRL Japan会員企業と推進していく計画です。

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