会長ご挨拶
日頃、XBRL Japanの活動、業務に関し、ご理解と多大なご支援を賜り誠にありがとうございます。
XBRLが誕生して以来20年にならんとしています。XBRLのユニバーサルな特徴から、世に現れてすぐにグローバルな活用が意識され、世界各国で運用されてきています。日本でも金融庁、東京証券取引所、国税庁、日本銀行、環境省の施策において、一早く利用され今日に至たっていることは皆様ご存じのとおりです。
これまでXBRL Japanは、当法人社員、協力者の皆様のご支援により各方面にその活動の幅を拡大して参りました。今般私が会長の任を賜り、その責任の重さを受けとめている所であります。
XBRL Japanのミッションとアクションポリシーを以下に掲げます。今後の当法人としての基として積極的に種々の活動を進めてまいりますので、どうか皆様には引き続きご理解とご支援をお願い申し上げます。
< ミッション >
グローバル開示言語標準としてのXBRLによるビジネス情報開示の効率化の促進と最適便益の提供
< アクションポリシー >
1.XRRL周知の促進
2.XBRL導入局面の拡大
3.XBRL適用実務の分析・研究開発
今後の展開として、XBRL-GLに期待しています。従来の開示・分析の方策としてのXBRLから、より実務に浸透し、企業・組織の戦略を支え、企業・組織情報の生産性を高めるための手法を提供するツールとして優れていると考えるからです。
また翻って、開示報告言語として本来のXBRLの機能も再認識されるべきです。近時話題のESG投資について、投資家なかんずく一般投資家にとって重要な情報源となる統合報告について、XBRLは財務情報のみならず非財務情報をもそのカバー範囲としているという強みがあります。
一般企業はもちろん、公益法人、自治体、官公庁等の公表報告書とその情報源について、グローバル開示言語標準として共通に利用できるXBRLの、皆様による益々のご活用を願ってやみません。
私の近い将来の実現目標をお示しして締めくくりといたします。
「すべての開示報告書をXBRLに」
一般社団法人 XBRL Japan 会長 和貝享介